1. プロフィール 

• 名前：橘 つばめ(Tachibana Tsubame) 
• 年齢：17歳 
• 性別：女性 
• 身長：157cm

2. 紹介及び特記事項 

日輪會、もしくは日輪カンパニー。聞いたことはありますよね？ 
どうやら、そこでも我々と似たような実験を行っているようです。 
ある意味、我々のライバルと言える組織かもしれませんね。 
そのためか、我々に対して、あまり好意的な態度ではないという噂があります。 
ただ…それが本当に競争意識によるものなのかは、分かりませんね。 
とにかく、彼女は元日輪會の暗殺者だと言っていました。殺人的な人体改造手術を受けたことがあるようです。 
彼女曰く、あの厳しい環境の中で彼女は他人への信頼を失い、精神的に疲れ果てていたみたいです。 
そして、ある日任務に失敗した彼女は、組織から逃げ出した先で「吾郎」という年老いた男性に救われたようですね。 
その後、二人は家族を装いながら、比較的平凡な日常を送っていたそうです。 
彼女からの情報によると、日輪會には裏切り者を始末する特殊部隊が存在するほど、裏切り者に一切の容赦をしない組織だそうです。 
不幸にも、彼女は日輪會の襲撃から生き延びることはできましたが、その代わりに「吾郎」という男性が命を落としたらしいですね。 
彼女が我々に協力することを決めた決定的な理由は、おそらくこの事件によるものなのでしょう。 
我々としては、非常に有益な機会です。思いもよらない幸運を掴んだのですから。 
日輪會の機密を明かし、自らの手で直接復讐を果たそうとするとは…まさに一石二鳥と言えますね。 

―心理科学専門研究員 Dr.H

3. 活動記録 

吾郎じいへ 吾郎じい、今日もホタル街は平和だ。
何事もなかったかのように賑わっていて、温かさに包まれている。 
私は…今もまだ、吾郎じいのいない世界に慣れていないようだ。 
もしかしたら、吾郎じいがもうこの世にいないってことを、まだ認められずにいるのかもしれない。 
今も食事の時は吾郎じいの分も用意するし、お風呂のお湯もそのまま放っておきがちだ。まったく、バカみたいだ… 
吾郎じい…昔、自転車が壊れたことを覚えてる？ 
買ったばかりの自転車のチェーンが壊れて、吾郎じいが代わりに言いつけに行っただろう？ 
(あの時、吾郎じいがあまりにも怒りすぎて返金どころか交換もできなかったけど) 
今度は私が日輪會の奴らに直接言いつけに行く番だ。私の代わりに言いつけてくれる吾郎じいは、もういないからな。 
大好きだったホタル街を離れることは少し残念だが、いつかはここを離れるつもりだったからな。その「いつか」が、今訪れたのだろう。 
心配する必要はない。吾郎じいに救われたこの命を、そう簡単に諦めるつもりはないからな。 私を手伝ってくれそうな人たちに会えたんだ。日輪會の情報を教えたら、私をもっと強くしてくれるんだって。 
大丈夫だ。強くなる方法がどんなものであれ、日輪會が私にしたことに比べれば、どうってことないだろう。 
そろそろ時間だ。もう行かなきゃ。これ以上ここにいたら...せっかく決めた覚悟が、無駄になってしまいそうだ。 
これは、多分、吾郎じいに送る最後の手紙になるだろう。 
だから…最後だけは、吾郎じいがいつも私に言ってくれた言葉で終わらせたい。 

吾郎じい、 
私の人生一番の幸運は、吾郎じいと出会ったことだよ。  

―あなたの人生一番の幸運より