こんにちは、ルミア島の生存者の皆さん。
シーズン8、エターナルリターンは信頼の危機に直面しています。過去にはさらに大きな困難を経験したこともありましたが、開発チームとのコミュニケーションを信じ、エターナルリターンをプレイし続けてくださった皆様を失望させたことに、開発チーム一同、深刻な危機感を抱いています。
シーズン8の主要アップデートがプレイヤーの皆さんの期待に応えられなかったことに加え、前シーズンの延長から最近のバランスパッチまで、多くの問題が重なってきました。
現在の危機が発生した原因について、そしてこれからどのようにしてより良い姿をお見せし、失った信頼を取り戻せるのかについて深く考え、反省し、より根本的なプロセス改善のための新たな試みとしてコミュニケーション方法を増やそうと思います。これまではパッチノートや「シーズン8に対するフィードバック及びアップデートについて」といった告知でお知らせしてきましたが、それだけではゲームの変化について十分に意見を集めることは難しいと思い、「開発者ライブ配信」の形式を変えたり、新シーズン向けのシーズンガイド動画の制作など、コミュニティからご提案いただいた多くの新しいコミュニケーション方法を検討しています。
ルミア開発日誌
「ルミア開発日誌」も、その準備の一つです。開発チームが目指すゲームプレイの変化から新システムの導入に至るまで、幅広いテーマについて事前に共有し、必要に応じてアンケートを通じて生存者の皆さんの声に直接耳を傾けたいと考えています。
開発日誌には、現在開発中の内容や、過去に開発したもののゲームに実装されなかった内容についての画像や動画が含まれる予定です。これにより、単なるテキストよりも、ゲームプレイの変化をより鮮明かつ直感的に感じていただけるようお届けします。
そして今回は、その第一回として、シーズン8のコア要素として導入された「ガジェットヴォルト」の今後の改善方針について、現在準備している代案を先にお見せし、アンケートを通して皆さんの貴重なご意見を伺いたいと思います。その前に、現行システムに対する分析と、今後の改善案の詳細を共有いたします。
ガジェットヴォルトの問題点分析
現在、ガジェットヴォルトのUI/UXについてプレイヤーの皆様から寄せられた主なフィードバックや意見をまとめた結果、現状における核心的な問題点は、以下の2つであると考えています。
迅速かつ機敏な使用が困難
ガジェットの切り替えショートカットキーと、ガジェット使用ショートカットキーが別々に設定されているため、緊迫した状況でガジェットを素早く切り替え、使用することが実質的に非常に難しくなっています。
クイックスロットとの機能共有
ガジェット切り替え機能がクイックスロット欄に紐付けられています。そのため、クイックスロットでアイテム注文やガジェット切り替えのどちらか一方だけを使いたい場合でも、必要以上にプレイ画面の領域が遮られる問題が発生しています。また、クイックスロットを使わない方や製作画面からアイテムを使用していた方にとっては、追加ショートカットキーの使用や望まないクイックスロットの利用を強制される結果となっています。
ガジェットヴォルトの未来と方向性
改善案を紹介する前に、判断の参考として今後のガジェットシステム運用計画を共有いたします。
現在のライブ版におけるガジェットは、大きく2つの用途に分類されます。
戦略用途ガジェット
狩人の大釜
携帯用Kiosk
携帯用VLS
戦術用途ガジェット
ORB - 偵察
ORB - 爆発
ORB - 安全
戦略用途ガジェットは比較的長期的に固定して維持する予定です。戦術用途ガジェットについては、今後追加される新たなガジェットを基にローテーションによる変化を導入する計画です。戦術ガジェットの種類が十分に揃った段階で、戦略3種 + 戦術N種のローテーション体制を採用する予定です。
改善の核心価値と各代案の紹介
設定したUI/UX改善の核心価値は以下の通りです。
ガジェット切り替え/ガジェット使用ショートカットキーの統合
使用ガジェットの切り替えと使用を単一のショートカットキーに統合し、独立した一つのシステムとして体験できるようにします。拡張性と明確性
今後のローテーションを考慮し、ガジェットの切り替えが容易で、ゲーム内で同時に利用可能な最大種類数を明確に制限したUXを提供します。即時性
ガジェット使用の即時キャストが可能であることを保証します。
これらの核心価値を実現するため、以下の3つの代案を準備しました。
第1案:ガジェットヴォルト・ホールド方式
UI 例の画像
シーズン8 内部テストで使用したUI
多くのユーザーから提案をいただいた方式で、今シーズンのガジェットヴォルト導入時点で機能実装まで完了していた案です。エモート選択UIと同様に、ショートカットキーを長押ししてガジェットを切り替える構造になっています。
エモート選択と似た操作性のため学習が容易で、開発チーム内でも長期間のテストを経て有力候補とされていましたが、当時の仕様上、以下の2つの理由で一度は廃案となりました。
内部テストUIの右側にあるORB部分でご覧いただけますが、当時は「基本ガジェット」と「サブガジェット」を分けていたため、サブガジェットの判定エリアが極端に狭くなり、このUIの使用性を低下させる問題がありました。
長押ししてガジェット選択欄を開くUIは、既存の操作システムと両立できない点が最大の問題でした。一般キャストと長押し選択は同じキーで設定できますが、同一キーでの即時キャスト設定は不可能であり、これを補うために即時キャスト用の別ショートカットキーを追加すると、そのキーは設定 → 入力にある「最大射程距離内でスキル使用固定」や「即時キャスト射程距離表示」などの既存オプションの影響を受けなくなります。この仕様はこれまでに例がないUXであり、ユーザーに受け入れてもらうのが難しいと判断しました。
しかし現在では、「基本ガジェット/サブガジェット」という概念がなくなり、加えて、この代案についてはプレイヤーの皆様から画像付きで継続的にご提案をいただいており、即時キャスト用の別ショートカットキーについて十分に認識できれば、有効な代案となり得ると判断し、改めて提示することにしました。
長所
ガジェット切り替えとガジェット使用が単一ショートカットキーで統合される
ガジェットシステムがクイックスロットと明確に分離される
既存のエモート選択方式と同一のため、習得・適応が容易
短所
即時キャスト用の別のショートカットキーが必須
即時キャストは入力と同時に作動する必要があるため、切り替えのために一定時間キーを押し続ける長押しUXとは両立できません。その結果、基本ガジェット発動ショートカットキーは即時キャストに切り替えることができず、ガジェット即時キャストは別のショートカットキーにのみ割り当て可能となります。また、この別のショートカットキーは設定 → 入力にある既存の操作システムに関するオプション(最大射程距離固定や即時キャスト射程距離表示など)の影響を受けません。
ガジェット切り替え時の遅延発生
長押しの判定のための入力時間(誤操作防止のため通常0.3〜0.4秒程度)が固定的に必要となるため、即座のガジェット切り替えが難しくなります。ORBなどの戦術用途ガジェットの種類が増え、迅速な切り替えが求められる場面が多くなる場合、この短所がより顕著になります。
第2案:インベントリ代替UI表示方式
UI 例の画像
第2案は、ガジェットショートカットキー(G)を押すとインベントリUIが一時的にガジェット専用UIに変更する方式です。
このUIに表示される各ガジェットには、デフォルトでインベントリと同じ(例:1〜6)の個別ショートカットキーが割り当てられます。
つまり、ガジェットキー(G)→希望するガジェット番号(1〜6)の順で押すことで、そのガジェットを即時使用できます。
長所
「ガジェット装備」という概念がなくなるため、使用したいガジェットを素早く使用可能
ガジェットシステムがクイックスロットと明確に分離
即時キャストの使用に全く問題なし
最大10個までガジェットを使用でき、将来的なローテーション増加にも対応しやすい
短所
インベントリ使用の制約
ガジェットショートカットキー(G)でガジェットUIが表示されている間は、数字キー(1〜6)でインベントリアイテムを使用することができません。食べ物については自動使用オプションの追加を予定していますが、カメラ・ドローン・トラップの使用においては不便や操作の難しさが生じる可能性があります。
特定実験体における問題
アレックスのようにキャラクターのメカニズムによってインベントリを多用する実験体の場合、ガジェット使用UIと通常インベントリを切り替える過程で操作が混乱するなどの不便が生じる可能性があります。
第3案:クイックスロット内でガジェット別ショートカットキー提供
UI 例の画像
最後の方式は、現行の状態を変更・削除せずに維持し、クイックスロット内のすべてのガジェットに対するショートカットキー割り当て機能(どのキーでも割り当てできるように)を追加で提供する方式です。
長所
すでに慣れた使用方法をそのまま継続できる
3つの案の中で最も迅速な操作性を提供
即時キャストの使用に問題がない
短所
大量のショートカットキー追加による問題
最大6種類の追加ショートカットキーが必要です。慣れているプレイヤーには便利ですが、初心者には大きな負担となる可能性があります。
今後ガジェットの種類が増えると、割り当てるショートカットキーも増加します。さらに、同じガジェットでもシーズンのローテーションによって割り当てキーが変わる可能性があります。
クイックスロットとシステムの明確な分離ができない
個別ショートカットキーに慣れていないプレイヤーは、結局クイックスロットでの操作となり、別のショートカットキー使用やクイックスロット使用の強制という問題が解消されません。
第4案:現行維持
アンケートには、現状維持を希望される場合の選択肢も用意しました。
これまで「ガジェットヴォルト」システム改善のための3つの代案をご紹介しました。
ルミア開発日誌の第1回目のテーマとしてこの内容を選んだのは、ガジェットシステムが戦闘の流れに直結する重要な要素であるにもかかわらず、現状の操作性が皆さんの期待に十分応えられていないことを認識しているからです。
最終的な目標は、戦闘の流れを妨げることなく、ガジェットが有意義に活用される環境を提供することです。しかし、検討中の各案には明確な長所と短所があるため、最終決定の前に生存者の皆さんからのご意見をお聞きしたいと思い、アンケート調査を実施することになりました。
アンケート結果とフィードバックをもとに慎重に改善案を決定し、決定した案を導入する過程でも、より良い方向になるよう磨き上げ、最終的に皆さんにご満足いただける形に仕上げられるよう全力を尽くしてまいります。
次回のルミア開発日誌では、キャラクターのリワークに関する内容をご紹介する予定です。
これからも様々な方法で皆様のご意見に耳を傾け、より良いエターナルリターンを作り上げられるよう、最善を尽くしてまいります。
いつもエターナルリターンをプレイしていただき、ありがとうございます。